革命のファンファーレを読んで 2(現代の錬金術とは)

スポンサーリンク

西野亮廣氏は最初に、絵本を出版しようと思い立ちます。
絵本の世界では、5000部売れればヒット作と言われるらしいのです。
そんな規模の絵本業界で、100万部を目標に掲げました。
絵本の単価は1500円前後、5000部売れて、そのうち10%が印税だとしたら、75万円にしかなりません。
絵本作家は年に何冊出すのか知りませんが、専業の絵本作家は何人いるのかと思いました。

よって、絵本は作家の個人活動になります。
絵も文章も全て一人で描いている事は想像に難くないと思います。
西野亮廣氏は、ち密な作画で絵本を描いていくうち、分業体制を取れないか考えました。
漫画の世界で言えば、専業作家にはアシスタントがいて、漫画家が全部描かずとも、細かな仕上げは人に任せています。
映画は脚本家、メーク、音声など分業されています。

なぜ、絵本は全部ひとりでやるの?

その答えは先に書いた通り、市場が小さいから、絵本の売上で人を雇えないわけです。

では、お金を引っ張ってくればいいんじゃない?

というのが西野亮廣氏の発想です。

資本投下して、分業体制を敷き、製作時間の短縮と、クオリティの向上を狙ったものだと思います。

結果としてこの方式で、絵本が売れました。

革命のファンファーレ執筆時で、32万部です。
5000部でヒットですから、その64倍です。

吉本だから、芸能人だからお金集められたんじゃない?
と初めは思いました。

でも実はこれ、絵本作家がやり方を知らなかっただけで、誰でもできたんじゃない?というやり方です。

西野亮廣氏が使ったのはクラウドファンディング。

インターネットで、「〇〇したいので、△△円集めたいです」と募集するものです。
出資者の報酬は、西野亮廣氏の場合は絵本の配布でした。

じゃあ、みんな銀行なんか行かずに、クラウドファンディング使えばいいじゃん、と言う話ではないようです。
クラウドファンディングは金のなる木ではない、と西野氏も釘を刺しています。

クラウドファンディングを見てみると、いろんな方が資金支援を募集しています。
大学生が夏休みに仲間で海外の貧困層の村へへ行って苦労をしてみたい、
なんてのもあって、海外旅行の資金集めじゃないの?というものまであります。

西野氏は「芸能人とクラウドファンディングは相性が悪い」と言います。

いや、芸能人だったらお金集まるんじゃないの?と思われがちですが・・・。

ここで出てくる大事なキーワードが「信用」です。

「信用」をお金に換えるのが、クラウドファンディングと言うのです。

「あいつの言うことは、間違いない。一口乗った!」という感覚でしょうか。

好感度の高いタレントがグルメリポートで、
「このスイーツおいしい!初めての感覚!なにこれ!」
とやってたとして、
「あれ?この前も同じもの食べてなかったっけ?」
なんてことありません?

しれも今はSNSで情報があっという間に拡散される世界ですから
「あのスイーツ、まずかったよ」
「オーバーだよね、普通でしょ、あれ」
なんてすぐに呟かれたりして。

かと言って、その好感度の高いタレントが叩かれるわけではありませんし、TVの仕事を干されるわけではありません。

タレントは視聴者に選ばれて仕事をしているわけではなく、スポンサーに選ばれて、お金をもらっているわけですから。

この好感度高いタレントは、「認知」タレントであって、真の人気があるわけではありません。

このグルメリポートで「なにこれ、コンビニスイーツの方がまだ美味しいわ!」とやると、番組は干されるし、視聴者に叩かれるとは思いますが、一部の人からは「あいつは信用できる。自分もそう思ってた」と信用を勝ち取るかもしれません。
そうしたファンがついたタレントが「人気」タレントです。

両者がクラウドファンディングをやった時、あなたならどちらにお金を出したいでしょうか。

嘘をつかない、自分の意見を持っている、主張が一貫している。
人気タレントは名前は売れてなくても、ごく少数の熱狂的なファンがいると思うのです。

クラウドファンディングでは、認知より人気だそうです。

つまり、信用が貯まれば、信用がお金に変わる、という話です。

長くなったので、続きは次の記事で。

コメント