キングダムの残念な史実が話題になっています。
キングダムは漫画で史実を元に作られていますが、
主人公の信が史実ではちょっと残念な人らしいのです。
いったいどんな人だったのでしょうか?
キングダム 信は実在した
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キングダムは秦の始皇帝が中国を統一した話がベースです。
舞台は紀元前3世紀の中国です。
春秋戦国時代の真っただ中、後に始皇帝となる秦国の若き王・エイ政(えいせい)が信(しん)という同年配の奴隷出身者とともに、史上初めての中華統一を目指すという物語です。
秦の始皇帝は歴史の教科書でも有名なな通り実在の人物です。
主人公は奴隷出身者の信の方で天性の武人という役回りです。
史実では「李信」という実在の将軍をモデルにしていて、
司馬遷の『史記』に出ています。
キングダム 信は残念 山崎賢人
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映画では山崎賢人が信を演じていますね。
さて、その信こと史実では李信ですが、
史実では格好悪く、引き立て役になっています。
楚の国を攻める際も、老将の王翦が「(兵力が)60万なくては敵いますまい」と答えたのに対し、李信は「20万人あれば十分」と答えた。これを聞いたエイ政は李信を総大将に任じるのだが、若さゆえの逸りというべきか、李信は罠とは気づかず楚の領内深く侵攻したところで進退に窮してしまった。
そこでエイ政はやむなく王翦に頭を下げて出馬を請い、60万人の大軍を授けて出陣させるのだが、結果、おいしいところはすべて王翦に持っていかれ、李信は王翦の引き立て役で終わってしまう。『史記』に出てくる李信は道化じみた存在であった。
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信は史実では若さが出てしまった感じですね。
キングダム 信、敗戦後、エイ政に粛清された?
楚との戦で失敗後、
エイ政からは信頼を失い粛清されたのかと思いましたが、
史実では信はその後のエイ政に重用され、
子孫が残っていることからも信用は得ていたと思います。
キングダム 残念な史実に世間の声は?
◆結構皆知ってると思うけど。史実を元にどんだけ想像力を膨らませられるかってのが、面白いんだ。
◆史実はそうですよね。
全て分かった上で信を主役に物語が描かれているので、どのような結末になるのか楽しみですねー。
◆この年代の歴史はどちらかというと秦の圧政に対する民衆蜂起である
陳勝・呉広の乱に端を発し、後に漢を建国する劉邦とそのライバルであった項羽の
物語の方が有名でしたが、扱う作品が多く、いささか飽食気味でした。
そんな中で秦帝国の設立そのものに視点を充てたキングダムは原作者の
力量の高さもあって非常に熱いドラマとして描かれており、久々に新鮮な
中国史として受け入れられています。
史実との違いがあるのは一番有名な三国志も同様。
むしろ、原作を読み歴史学に興味を持つ人が増えるのは非常に好ましい事でしょう。
◆この時代の史料は散逸されてるからこそ、想像の余地があって面白い。映画はその作者の想像の部分を中心的に描いているが、決して全てが突拍子もないことばかりではないと思う。
ざんねんな史実というが、李信の凄いところは楚での大失態の後も始皇帝に重用され活躍してるところ。失敗の後も重用されてる所から、始皇帝と李信は、特別な絆があるのではと考えた作者の考察は面白い。
楚での失敗だけで、ざんねんな史実というのは如何なものだろうか。
◆はい、全くの無知な見解ですね。
李信は確かに史記において王翦の引き立て役であるが、他の戦で負けた記録はなく、その語も重要な戦に起用され続けるなど始皇帝の信頼が非常に厚かった事が窺い知れる。
大体楚攻めでの敗戦にしても、自分の担当が早々に片付いたので蒙恬の援護に向かう際、別動隊に追跡されていた事に気づかず蒙恬と合流するタイミングで奇襲されて混乱し敗れた。
李信の部隊単独では実際無敵であったと考えても否定できる根拠はない。
本当に良い武将に目を付けたなーと思いますね。
◆しかし項燕相手に大敗したわりに始皇帝に粛清もされず、その後も楚の平定に活躍している。兵法知らずかもしれないが、始皇帝と特別な信頼関係があったのかもしれないし、漫画でもそのような人物に描いている。この武将に目をつけたあたりは面白いと思った。
◆歴史は後の世の勝者や歴史家が決めると言われる事があり、中国は特に三國志などは三國がそれぞれ違った歴史書を残している。
魏の国の歴史には諸葛亮孔明は一切登場しないとから、しかもキングダムは何処にも歴史には忠実な漫画とは書かれてないだろう。それを鬼の首を取ったように…。
キングダムはキングダムというジャンルだと思っているので仮に史実と異なっても名作には違いない!
キングダム 残念な史実 おわりに
キングダムは人気漫画ですが、
手垢が付いていない時代を選んだ原作者の狙いがズバリハマっていますね。
映画はこのキャストで続いていくのでしょうね。
早いうちに観に行きたいと思います。
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