小沢仁志が吉永小百合にケンカを止められたエピソードを話しました。
どんな話なのでしょうか?
小沢仁志 新・仁義なき戦い。でトラブル
小沢仁志は2000年、阪本順治監督の映画『新・仁義なき戦い。』に出演することになりました。
まだまだ大部屋俳優の時代です。
その太秦の東映京都撮影所でもひと騒動がありました。
東映の大泉撮影所はわかるんだけど、太秦はルールがわかってなかったんだよね。
太秦は俳優会館があって、演技事務の部屋があって、結髪、衣装があるじゃない?それで上に控室があるんだけど、俳優会館に入ってすぐの階段はスターしか下りちゃいけない階段だったらしいんだ。今はそういうのはないけど、当時ね。
それで、奥にも階段があって、俺たちはそこから上がれっていうわけ。でも、俺はそれを知らなかったから、手前の階段を下りてきたら、『こらー、お前、どこの階段下りてるんだ?このやろう』って怒られて。俺は現代劇なのにカツラをかぶっている人に(笑)。
『誰だ?てめえはよー』、『うるせえ、ばかやろう』って言い合いになって、『この前、哀川(翔)にも言ったけどよ、お前らなめやがって』って言うから、『うるせえ、このやろう』ってやっていた。
小沢仁志、吉永小百合にケンカ止められる
そのケンカを仲裁した人は、
あの吉永小百合でした。
ちょうど吉永小百合さんが階段を下りてきて、『何をやっているの?』って聞かれて(笑)。
階段の手すりに手をかけながら着物を着た吉永さんがいて、菩薩(ぼさつ)かと思ったもん。きれいすぎて。スターのオーラというより、皇族みたいな感じ。
それで『けんかはダメよ』って笑って、フーッと行っちゃったんだけど、俺らは2人とも『すみませんでした』って言って、それで終わったもん。無理だね、あれは。けんかなんてできない
吉永さんの一件以来、全然普通に、『おー』って感じで普通に話をしていた。
2人が吉永さんに怒られたっていうことも広がっていたし(笑)。吉永さんが2人のケンカを止めたという話は、いつの間にか、もう撮影所のみんなが知っていた。
あの大部屋の人たちというのは本当にみんな良い人だし、仲間になるとすごく良い人たち
小沢仁志 吉永小百合に世間の反応は?
◆良くも悪くも昔の俳優や映画界がヤクザな人達の集まった世界だった事がわかる。
小沢さんは変化する時代の流れに上手く乗る事が出来たが乗れなかった俳優はみんな消えてしまった。
小沢さんの話しは豪快で面白いが同時に淋しさを感じてしまう。
◆暴力はダメだけど、この人の場合殴ったのが抵抗出来ない下っ端のスタッフではなく、監督のような自分より立場が上の人間だからそんなに嫌な感じがしない。
パワハラではなく、パワハラをした人間にやり返したって話だから痛快ささえ感じる。
◆これは楽しいインタビュー記事だな。ケンカやトラブルのシーンが映像となって目の前に広がるり、エピソードの1つ1つがまるで映画のワンシーンみたいだわ。吉永小百合が登場したシーンなんてその表現もオチも楽しませてくれる。なるほど、役者でありながら制作者でもあるわけだわ。監督歴のある武田鉄矢のエピソードトークもこんな感じだもんな。
◆一度都内の寿司屋で会った。とても腰が低かった。サインを求めたら、ついでに写真まで撮ろうと言ってくれた。素人には優しんだな。
◆ビーバップからVシネに進んだ俳優もいたけど、腐らず、時代を理解しながら歩んできた結果が今ではないでしょうか。
◆このインタビューをもとに漫画とか小説にしたらすごく面白そう。
イキのいい若い役者さんがお偉方ももろともせず喰ってかかっていって
成功を収めていく話が読み応えがありました。
◆『自分のやり方は今では通用しない』
↑
コレをキッチリ後輩に言ってるのは好感がもてる。
武勇伝を語る人は多いが
フォローがなってない人が多過ぎる中では特に。
◆この人が出てくるVシネは面白い
日本統一の川谷のように少しお茶らけた役もすれば
制覇の武田のように硬派一徹の役をこなします
この2つは制覇が完結するまでほぼ同時進行でしたが
どちらも違和感なく面白く見ることができました
◆昔はこの人は俳優だけどホントにあっちの人なんじゃ?と思うぐらい恐かったです。最近は有吉反省会の禊によく使われてるけど、恐いなかにも優しさがあるというか、可愛さもあるし。前より好きになりました。何より高校卒業されてるのが好感持てます(イメージでは中退してそうなので)
小沢仁志 吉永小百合 おわりに
映画人、
この時代の人にとって、
吉永小百合は絶対なところがありますよね。
少女時代からスターで、
今に至るまで特別な存在が吉永小百合ですね。
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