レジ袋に続いて「コンビニのスプーン、フォーク」も有料!!
環境省が2021年3月9日、コンビニで無料提供される使い捨てのフォークやスプーンの規制を盛り込んだ新法案をまとめて、有料化の検討をしていると明かしました。
なぜコンビニのスプーン、フォークまで有料にするのか?メリットデメリットを調査しました。
コンビニスプーン有料化 いつから?
コンビニのスプーン、フォークの有料化は、2021年3月9日に閣議決定されましたが、これが国会審議を通って施行されるのは、2022年4月からです。
来年の4月ですね。
コンビニスプーン有料化 法律名、法案名と罰金
コンビニのスプーン、フォークの有料化の法律名は決まっていませんが、
法案名は「プラスチック新法案」となります。
「プラスチック新法案」は使い捨てプラスチックを大量に無償提供している事業者に削減の義務を課すことが盛り込まれています。命令に違反した場合は、50万円以下の罰金が科されます。
コンビニスプーン有料化 ホテルアメニティも
「プラスチック新法案」はコンビ二店で弁当を購入すると無料提供されるスプーンやフォーク以外にも想定しているのが、ホテルのアメニティーも想定されています。
今後は対象となる事業者、有料化を含む具体的な削減方法が示されるとされています。
コンビニスプーン有料化、なぜ?
日本はプラスチックゴミのリサイクルの仕組みも世界の中ではできている国で、再利用も進んでいます。しかし、多くの使い捨てプラスチックゴミを海外に輸出したり、燃料として燃やしています。
そのプラスチックゴミの輸出もアジアでは規制拡大が進み、いままでどおりにはいかずに日本で処理する必要が増え、廃プラスチックが増えています。
日本では2030年までに、ワンウェイのプラスチックをこれまでの努力も含めて累積で25%排出削減するように目標を策定しました。
レジ袋有料化はその試みだったわけですが、レジ袋有料化だけではなく、無料配布する廃プラスチックになるコンビニのスプーンやホテルのアメニティに目が向けられたわけです。
コンビニスプーン有料化、原因は海洋汚染も
また、コンビニのスプーン有料化の原因は他にも、「海洋プラスチックゴミ問題」があります。
「海洋プラスチックゴミ問題」とは捨てられたプラスチックゴミが海に全世界で年間800万トン以上も流れてしまい海洋環境に影響を与える問題です。
このままでは海のプラスチックは2050年までに魚の量を上回るという計算結果が出ています。海洋環境に特に影響を与えているのが、5mm以下の微細なプラスチックゴミ(マイクロプラスチック)です。
マイクロプラスチックを魚が食べ、その魚を人や他の生物が食べることで化学物質が人体の影響、生態系に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
そのマイクロプラスチックを減らすためにも全世界で、海洋プラスチックゴミ問題の対応を検討実施しています。
コンビニスプーン有料化、メリット
コンビニのスプーン有料化にするメリットは、以下のことが考えられます。
・環境活動参加による企業のブランディング向上
・海洋汚染、地球温暖化問題などの環境汚染に歯止めがかかる
・石油資源の節約
コンビニがスプーン、フォークを有料配布に切り替えると、利用者の中には不満を訴える人がいるとは思いますが、逆に無料配布のままのコンビニは「環境意識が低い」と支持されないコンビニになるでしょう。こういう環境問題を率先して取り組む企業が良い企業というのが風潮です。
コンビニスプーン有料化、デメリット
コンビニのスプーン有料化にするデメリットは、以下のことが考えられます。
・有料化するとデザートの購入を控えたり、客単価が落ち込む可能性
・コンビニのスプーンがいるかいらないかの聞き取りが発生し、お客と店員に負担
・スプーン代が消費者の負担になる・マイスプーンの持参などで衛生的な問題
レジ袋有料化と同じような問題が発生しますね。レジ袋は持ち歩いても、マイスプーン、マイフォークを持ち歩く習慣はなかなか難しいので、結局有料でも購入することになるのでは?という気もします。
コンビニスプーン有料化、まとめ
レジ袋有料化に続いて、コンビニのスプーン、フォークもか!と最初は憤りを感じましたが、環境問題は根の深い問題だとわかりました。
同時にプラスチック問題ならば、別素材で環境に優しいもので代替できればとも思いました。
1年かけてプラスチックスプーンの代替品が広まればと思います。
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