よっぴーこと、ニッポン放送の吉田尚記さんは、アナウンサーでいながらどこまでが仕事で、どこからが趣味なのかわからない活動をしているサラリーマンです。
多くの気づきがある対談番組だったので、要点をまとめてみました。
ハミダシター19 吉田尚記 データ
引用 ニッポン放送 公式HPより
ハミダシターはフジテレビのオンデマンド放送で、各業界で強い意志を持って既存の枠からはみ出した人(ハミダシター)にフォーカスし、芸人界の「ハミダシター」西野さんをホストに対談する番組です。
CS放送 フジテレビONE・TWOでも放送中です。
【吉田尚記プロフィール】
ニッポン放送アナウンサー
生年月日1975年12月12日
趣味が多彩で、ライブ鑑賞、アニメ、マンガ、自転車、アイドル、などなど。
書籍の出版、年間100本以上のイベント司会、「マンガ大賞」の発起人・実行委員など、ラジオ業界からはみ出した活動をしている。
今のテレビが人気ない、誰も見ない理由とは
最近のテレビがつまらない理由として、
視聴者が「どうせ台本があって、予定調和で、みんな絵空事でしょ?」とわかっているからだ、と吉田尚記さんは言います。
本来、メディアとは本気で、絵空事ではなかったはずなのに、空気を読んでしまって熱がない。
逆にいま人気のあるYouTubeなどのネット動画。
お約束などないし、いま面白い、熱いと思ったことをすぐに実行してしまい、それが人気を得ています。
ネット時代なのに、逆にアナログが有効な理由とは
では、時代はネットなのか?と言うと、吉田尚記さんは「ラジオの時代がくる!」と言います。
インターネットの時代になり、誰もが世界に発信できる時代になりました。
では自分はどういったものを検索しているのかと言うと、自分の好きなものだけを検索していませんか?
誰もが発信できるけれど、情報量が多く、それを簡単に自分の好きなものだけ選択できるので、
好きなものしか追わなくなりました。
余分なものを追う時間がないとも言えます。
たとえば、AKBのコンテンツは、毎日ちゃんと追っていこうと思うと、6時間を要するらしいです。
それじゃあ、興味のないものを追う余裕はありません。
ネットが普及したことにより、逆に自分の世界が狭くなっているのではないか?、と吉田尚記さんは言います。
ラジオが今、最高のメディアになる可能性がある理由
欧米では90%の人がラジオを聴いていますが、
日本人は37%しか聴いていないとうデータがあります。
逆に言うと、日本はラジオを有効活用していないわけです。
それは、日本ではラジオの有効活用をやりそこねてしまったからと、吉田尚記さんは言います。
日本ではラジオが低迷したため、切り詰めて、切り詰めた結果、お金をかけなくても24時間放送できる体制ができてしまいました。
いま、ラジオは儲からないけれど、お金かけずに発信できるメディアになりました。
つまり、もうこれからは上がっていくしかない、成長産業でしかない。
有効活用すれば、こんな美味しい媒体はないと言っています。
たとえば、ネットメディアのキャスや、ニコ生。
この媒体は自分を好きな人達しか集まらない、狭いメディアです。
でも、ラジオは、自分を好きな人以外に、おばちゃんやタクシー運転手が聴くかもしれない。
閉ざされた狭いコミュニティーに比べて、ラジオは新規のお客さんが入る可能性がある。
吉田尚記が好きな声優の話を、おばちゃんが聴いているわけです。
そんなのネットメディアでがあり得ない、
37%から90%に伸びる可能性、伸びしろがあるのですから。
いま、群れるのがダメな理由とは?
バラエティ番組で、芸人の団体芸を見ますが、群れると色んな意見が入ってくるから、生き物として平均的、最小公倍数になってしまう、と吉田尚記さんは言います。
その中では主張が、薄くなるから、みんな好きだけど、深くは刺さらない。
個人行動する人は、色が濃く、好きな人には刺さる。
ラジオの世界がそれで、自分を主張するパーソナリティが刺さる。
たとえば、
「タバコを今、吸いたいんだよね」
とラジオで言った人がいた。
テレビやSNSでそんなこと言えなくなっていて、総叩きにあってしまう。
でも、ラジオだったら割と自由に言えるし、ラジオはその「タバコ吸いたい」に対して、理由を述べる隙、時間があるので可能なのです。
ラジオでやってはいけないこととは
ラジオは面白い人しか受け入れられないので、
面白い人はラジオをやるべきだ、吉田尚記さんは言います。
ただし、ラジオで嘘を付くのは致命的で、たとえばパーソナリティが「じゃあ、今度ライブ観に行きますね」って言ったら、観に行かないと信用を失う。
ふわっとした感覚でラジオはやれないメディアであり、嘘を言ってはいけません。
吉田尚記「ハミダシター」を観て学べたこと
ラジオをオールドメディアで、もう廃れていくものだと思っていました。
でも、テレビではできない、ラジオの良さがわかりました。
より個人に寄り添い、パーソナリティとの信頼感で熱くつながるメディアであり、それはネットと違って、好きな人だけではなく、幅広く間口の広いメディアだと思いました。
吉田尚記「ハミダシター」をどう役立てるか
吉田尚記さんはサラリーマンでありながら、好きなものを全力で楽しんでいるように見えます。
これは同じサラリーマンでも、制限なくできるんだな、と思い知らされました。
わたしはアナウンサーではありませんが、誰もがネットで配信できる時代ですから、好きなことを切り口に仲間を集めることが可能ですよね。
吉田尚記「ハミダシター」がいまひとつだったところ
お話はとても面白かったです。
これを自分のビジネスに役立てるには、応用が必要ですね。
吉田尚記「ハミダシター」を観るべき人
サラリーマンでも、自分の趣味の世界を広げたい人、
コミュニティを作りたい人、
ラジオが好きな人、
アニメ・声優・アイドルが好きな人。
ぜひ、よっぴーこと吉田尚記の世界を観て欲しいと思います。
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