イースター=キリストの復活祭。
こう聞いても、いまいちピンと来ないのは私だけでしょうか・・・。
根っからの仏教徒な私は、『イースター』という存在を某有名ランドのイベントで初めて耳にして、それ以来特に調べることともなく時が過ぎておりました。そこで今回は、アメリカ・イギリスのイースター文化について、とことん調べてみようと思います。
そもそもイースターって何?
十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において最も重要な祭。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』引用)
Wikipediaではそう説明されていますが、いまいち理解出来ないですよね・・・
少し深く掘り下げてみたいと思います。
『イースター=イエス・キリストの復活祭』
復活祭とは、イエス・キリストが復活したことを祝う日のことです。
イエス・キリストは弟子のユダに裏切られ、十字架にかけられ処刑されてしまいますが、処刑の直前に「3日後に復活する」という言葉を残してこの世を去ったそうです。そして言葉どおり、3日後の日曜日の朝に復活するという奇跡を起こしたといわれています。
これがイエス・キリストが起こしたとされる生涯最大の奇跡であり、この奇跡がイースターの由来と伝えられているのです。そのため、復活祭の日はイエス・キリストの死と復活を記念して、喜びと感謝を込めて祈りを捧げるという意味が込められているんです。
イースター(Easter)の語源は、古代ゲルマン神話の春の女神『エオストレ(Eoster)』からきているという説があります。春の女神の名をとったことで『春の訪れを祝う』という意味も含まれているんだとか。
イースターっていつ祝うの?
イースターは、クリスマスとは違い日付が毎年固定されていない『移動祝日』です。
先述したとおり、イエス・キリストは日曜日の朝に復活しているので、これを『聖日』として合わせてイースターの日付を計算します。実はこのイースターを祝う日、キリスト教の中でも『西方教会』と『東方正教会』とで祭日が異なるんです。
これは『西方教会』はグレゴリオ暦、『東方正教会』ではユリウス暦を使用しているため生じる差なのですが、双方に不具合の内ない計算方式として『春分以降の満月を過ぎた最初の日曜日』を採用しています。
そのため『西方教会』では3月22日から4月25日、『東方正教会』では4月4日から5月8日の範囲で日付が移動するんです。ちなみに日本では、『西方教会』と同じくグレゴリオ暦で日付を決めることが多いそう。
イースターのシンボルはなぜ卵とウサギ?
イースターの日には家族で豪華なディナーを食べてお祝いする風習があるのですが、この時に欠かせないのが卵。なぜなら卵はキリスト教で生命の誕生を意味しており、復活の象徴として重要なものとされているためです。
そのため卵は食材としてだけではなく、綺麗に色をつけたり飾り付けをする『イースターエッグ』としても大活躍。『イースターエッグ』は飾り付けではもちろんのこと、イースターイベントでド定番の『エッグ・ハント』でも使われます。
卵と同時に『ウサギ』もイースターでは欠かせないもの。
イースターのウサギは『イースターバニー』と呼ばれ、子沢山のウサギは豊かな生命の象徴であり、生命の復活と繁栄を祝うシンボルとされているんです。他にも、イースターエッグを産んだのはウサギだとか、ウサギがイースターエッグを運んできてくれるという伝承もあります。
そのため、エッグ・ハントの時は「イースターバニーが卵を隠した」と子供に教え、家の中に隠されたイースターエッグを探してもらう、なんて可愛らしいイベントをやるご家庭もあるんだとか。
日本でイースターはどこまで受け入れられてるの?
日本でもイースターの時期になると商店街やお店で卵やウサギを飾ったり、テーマパークのイベントとして盛り上げたりしていますよね。それでもハロウィン、クリスマスのように定着しているイメージはあまりないです。
キリスト教圏ではイエス・キリストの復活祭ということで古くから行われているお祝いなのですが、日本でイースターのイベントが初めて行われたのは2010年のディズニーランドからといわれています。私が初めてイースターの存在を知ったのもこのくらいの時期だったので、まだまだ日本での歴史は浅いのかもしれません。
それでも調べていると、イースターの時期にこのようなDIYをされて楽しんでいる方も多々いらっしゃいました。
イースター文化のまとめ
日本ではまだあまり馴染みがないイースターですが、他国ではとても古い歴史があり、長く愛されている祭日だということがわかりました。近年ではどんどん進むグローバル化。
クリスマスやハロウィンのように、イースターも新しい文化のひとつとして、少しずつ定着していくといいですね。
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