行者にんにくは、春に高山で採ることのできる山菜です。その美味しさからファンも多い食材ですが、どんな効能や栄養があるのでしょうか。行者にんにくの効能についてまとめてみました。
行者にんにくとは?
行者にんにくは、北海道では「アイヌネギ」とも呼ばれるネギの見かけをした、にんにくの香りを持つ山菜です。北海道や東北地方の山で採ることができます。
収穫時期は、山に雪の残る3月に始まり、5月~6月にかけてピークを迎えます。山の中では、川の近くの湿地に生えており、日の当たる場所に群生している場合がほとんどです。
行者にんにくは、北海道や東北地方では非常に人気の高い春の食材です。旅行の際に、行者にんにくを食べて、その美味しさにびっくりした!という人が後を絶ちません。北海道や東北地方以外の地域では、ネット通販で行者にんにくを購入するか、料亭などで出されているものを食べることとなります。
行者にんにくの効能と栄養
行者にんにくは、非常に栄養価が高い山菜です。
まず、行者にんにくの中にはアリシンと呼ばれる成分が含まれています。アリシンは強い殺菌作用を持つ成分です。
そのため行者にんにくを適度に食べると、血糖値を抑え、糖尿病や高血圧予防になるとされています。また免疫力を高め、風邪などの病気はもちろんがん予防にもなると言われているのです。
アリシンはビタミンB1が多く含まれた食材と一緒に食べるとその効果をさらに発揮します。免疫力強化に役立ち、疲労回復を助けてくれるため、ビタミンB1の多く含まれるお肉と一緒に食べるといいかもしれません。
他にも、行者にんにくには多くの栄養素が含まれており、デトックスにも効果的です。ただし、生の行者にんにくを食べ過ぎてしまうと、下痢の原因になってしまったり、胃が荒れてしまったりし、体調不良の原因となり、逆効果なので注意しましょう。
行者にんにく、栄養を損なわない食べ方
行者にんにくの栄養素を存分に吸収したいと思ったら、生で食べるのがおすすめです。ただし、生の行者にんにくはお腹の弱い人や子供などには刺激が強いのでおすすめできません。少量を楽しむように心がけましょう。
生の行者にんにくは、茎の赤い分を剥いでいき、泥や虫などの付着物を落としてきれいにします。強いにんにくの香りと辛みが特徴なので、食べる量は少量にし、ごはんのお供にして味わうと良いでしょう。
あまりにも匂いと辛みが強い場合には、さっと湯通ししてあげると、醤油に漬けます。山菜本来の美味しさを失うことなく、マイルドな香りと辛みを味わうことができます。
行者にんにくの美味しい食べ方
行者にんにくは加熱した料理の方が食べやすくなります。おすすめの美味しい食べ方は行者にんにくの天ぷらです。
行者にんにくの天ぷらは、てんぷら粉や薄力粉を多めの水に溶いて、行者にんにく全体につけます。衣が薄くなるように揚げるのがポイントです。葉の部分がサクサクとして、行者にんにくの美味しさを存分に感じることができるでしょう。
行者にんにくの天ぷらは、めんつゆと大根おろしにつけて食べるとさらに美味しくなります。春の味覚の一つとして、行者にんにくの天ぷらにも挑戦してみてくださいね!
行者にんにくの効能や栄養 まとめ
・行者にんにくは北海道や東北地方で採れる山菜である
・行者にんにくにはアリシンが多く含まれ、栄養価が非常に高い
・行者にんにくの醤油漬けは素材そのままの栄養、美味しさを感じられる
・行者にんにくの天ぷらは春を感じさせる味覚で非常に美味しい
こんなかんじです。
栄養たっぷりで、美味しいとなれば、行者にんにくをぜひ食べたくなりますね!素材の栄養と美味しさを活かした食べ方で、行者にんにくを味わいましょう。
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