「夢をかなえるゾウ」はベストセラーになった自己啓発本です。
書いてある内容は他の自己啓発本と一緒ですが(作中のガネーシャも言っています)、
物語形式で漫才のような掛け合いが読みやすいので幅広い年代に受けました。
今回、この本で学ぶべきことをまとめてみましたので、参考にしてください。
夢をかなえるゾウ データ
書名 夢をかなえるゾウ
著者 水野敬也
出版社 飛鳥新社
発売日 2007年8月11日
夢をかなえるゾウ あらすじ
平凡なサラリーマンの主人公は、今まで自己啓発本を読んだり、人生が変えるためにインドに行ってみたりしながら、何度も挫折を繰り返しています。
ある日、芸能人も参加するお金持ちのパーティに行って、自分の世界とのあまりにも違う現実を感じひどく落ち込みます。
そんな彼の目の前に、関西弁をしゃべるゾウのような神様ガネーシャが現れます。
ガネーシャはベーコンが好きだったり、あんみつが好きだったりと、俗物っぽい神様ですが、様々な偉人を指導てきたとうそぶきます。
主人公はガネーシャに振り回されながら、指導を仰いで、自分の夢をかなえようとします。
ガネーシャの課題
ガネーシャは毎日1つ課題を与えます。
その課題にはテーマがあり、1テーマ1章、1課題で話が展開します。
その課題をまとめました。
1. 靴を磨く
2. お釣りを募金する
3. 食事は腹八分目にする
4. 人の欲しがる物を先取りする
5. 会った人を笑わせる
6. トイレ掃除をする
7. まっすぐ帰宅する
8. その日がんばった自分を褒める
9. 一日何かをやめてみる
10.決めた事を続けるための環境を作る
11. 毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
12. 自分の得意な事を人に聞く
13. 自分の苦手な事を人に聞く
14. 夢を楽しく想像する
15. 運が良いと口に出して言う
16. ただでもらう
17. 明日の準備をする
18. 身近にいる大切な人を喜ばせる
19. 人のいい所を見つけ褒める
20. 人の長所を盗む
21. 求人情報誌を見る
22. お参りに行く
23. 人気店に入り、人気の秘密を観察する
24. プレゼントをして喜ばせる
どの自己啓発本にも書いてありそうな内容ですね。
ガネーシャも結局、その本にも書いてあることだよ、と言います。
でも、知っていることと、実践することは別です。
たとえば、「トイレを掃除する」を実践し、
行動し続けていくことで、
行動が意識に変化を及ぼすと言われています。
・小さなことに気づけるようになる
・執着心がなくなる
などです。
でも、わたしは自己啓発本を読んでよく思うのですが、
トレイを綺麗にする事に固執し過ぎて、
トイレを綺麗にすると金運が上がる、
という逆の発想になるのはおかしいと思います。
極端な行動を取らないようにしましょう。
大事なのは次の最後の課題の方です。
ガネーシャの最後の課題
最後の課題1.やらずに後悔していることを今日から始める
最後の課題2.サービスとして夢を語る
最後の課題3.人の成功をサポートする
最後の課題4.応募する
本当に最後の課題. 毎日、感謝する
ここで語られることを要約すると、
まず自分が何をしたいのかを知ることからです。
物語の主人公の本当にやりたかったことは、
建築士になることだと自覚します。
建築士になって、
人のマイホームの夢の手伝いをしたい、
という人をサポートする気持ちが芽生えます。
やがて、主人公は建築士の勉強をコツコツと始める・・・
というお話です。
「夢をかなえるゾウ」で学ぶべきこと
ここで私が大事だと思ったのは、
行動を前提にして、具体的に行動していくことだと思いました。
課題は自己啓発本で、必ず誰もが一度は目にしたことがある内容ですが、
それを実践している人は少なく、継続して課題をこなすことが大事です。
でも、それには自己啓発本のための自己啓発ではなく、
自分のやりたい夢に向かうための行動であるべきだと思います。
「夢をかなえるゾウ」の役立て方
自己啓発は手段と目的を間違えがちです。
自分の目標をまず決めてから、自分の習慣を変えていくために「夢をかなえるゾウ」を活用しましょう。
本書の中で、
自己啓発本に期待して、
ガネーシャに期待して、
その時は気分も高揚してやる気に満ち溢れるが、そのうち簡単には成功できないことを悟って、その分落ち込む、
期待は感情の借金だ
という言葉あります。
まさに誰もが何度も繰り返して、やがて夢を持つことを諦めてしまいます。
ではどうしたらいいか?
それはやはり行動をすることだと思います。
「夢をかなえるゾウ」のいまいちだった所
色々な自己啓発本の代表的な教えが入っていますが、
最後の課題も入れて29個も必要だったのか?と思います。
読みやすい構成ですが、ただの読み物になってしまわないか、と思います。
「夢をかなえるゾウ」を読むべき人は?
好きなことをして生きたい人、
夢を諦めたくない人、
自己啓発をこれから学びたい人には、
読みやすくまとまっていて良いかと思います。
難解な書物でも結局真理は共通していますので、
このような読みやすい物語を何度も読んで、
自分の習慣にしていくことが良いと思います。
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